タグ:昭和マンガ
川崎苑子『土曜日の絵本』-失われた子どもの時間を一時、取り戻せるような本

先日紹介した、川崎苑子先生の『りんご日記』に引き続き、同じく川崎先生の『土曜日の絵本』再読。手持ちの文庫版の初出は、『週間マーガレット』1979年になっている。リアルタイムでは読んでなくて、大人になって読んで、その優しい世界観に…
詳細を見る川崎苑子『りんご日記』-おっちょこちょいであわてん坊、ズボラで横着。愛すべく我らがりんご

川崎苑子先生の『りんご日記』再読。子どもの頃行っていた床屋に、他のマンガ雑誌と一緒に『週間マーガレット』が何冊も置いてあって、順番を待ってる間、むさぼり読むのが楽しみだった。もちろんお目当ては、川崎苑子先生の『りんご日記』と『あ…
詳細を見る千明初美『千明初美作品集「ちひろのお城」』-少女の繊細な心の機微が描かれた作品

千明初美先生の「ちひろのお城」を再読。70年代のりぼんに掲載されていた千明先生の作品を集めたもので、復刊ドットコムから2017年に復刻された。漫画家の高野文子先生が企画・監修。子どもの頃の愛読書は、『りぼん』と『なかよし』。夢中…
詳細を見る楳図かずお『漂流教室』-極限状態で繰り広げられる子どもたちの人間ドラマ

楳図かずお先生の『漂流教室』を再読。以前に読んでいるので、結末は知っているのだが、マンガアプリの「さんでーうぇぶり」で、隙間時間に読み始めたらとまらなくなり、毎日少しずつ読み進め、結局最終話まで読んでしまった。ドラマ化もされたの…
詳細を見るたちいりハルコ『ピコラ・ピコラ』-おバカだけど愛嬌があって憎めない巨大インコ、ピコラ

たちいりハルコ先生のギャクマンガ『ピコラ・ピコラ』を再読。とは言っても、手元にあるのは、フラワーコミックス3巻と5巻のみ。初版は、3巻が昭和55年、5巻が57年になっている。管理人が子どもの頃、絶大な人気があった『ピコラ・ピコラ…
詳細を見る美内すずえ『魔女メディア』-「血の伯爵夫人」エリザベート・バートリをモデルとしたホラー

何十年来の『ガラスの仮面』ファンなのだが、現在は、長期休載中。50巻を読みたいと思いながら、早何年。美内先生、どうか続きを書いてくださいませ、と心の声が思わず出てしまう。ということで、昨日の『孔雀色のカナリア』に引き続き、美内先…
詳細を見る美内すずえ『孔雀色のカナリア』-誰かを演じることの悲劇

美内すずえ先生の『孔雀色のカナリア』再読。『ガラスの仮面』で有名な美内すずえ先生の初期作品。セブンティーン・コミックスを見ると、初出は1973年になっている。美内先生のスト―リーテラーとしての才能がいかんなく発揮された作…
詳細を見る猫十字社『小さなお茶会 完全版』-甘いおとぎ話の中に、時折ビターな真実のかけらが顔を出す

『小さなお茶会 完全版』を読み返し。子どもの頃、『花とゆめ』を毎月欠かさず買っていた。当時、大好きなマンガが勢ぞろいしていて、『小さなお茶会』は、その中のひとつ。主人公は、可愛らしい白猫の奥さん「ぷりん」と、そのダンナさん猫で、…
詳細を見る忠津陽子の『三月の庭から』-弟を殺された兄の復讐譚

忠津陽子先生の『三月の庭から』読了。初出は、昭和53年の『lala』。今では相当手に入りにくい本だと思われます。フリマアプリにもなかなか出てこないので、多分相当レア本。忠津先生が活躍していた掲載紙と、子どもの頃読んでいた…
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