マンガや本を読んで思ったことなど書いています

美内すずえ『孔雀色のカナリア』-誰かを演じることの悲劇

孔雀色のカナリア

美内すずえ先生の『孔雀色のカナリア』再読。『ガラスの仮面』で有名な美内すずえ先生の初期作品。セブンティーン・コミックスを見ると、初出は1973年になっている。美内先生のスト―リーテラーとしての才能がいかんなく発揮された作…

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小川仁志『すっきりわかる! 超訳「哲学用語」事典』-超訳で哲学の素養がなくても納得

すっきりわかる! 超訳「哲学用語」事典

教養のために哲学書なるものを常々読んでみたいと思うのだが、哲学の世界は特殊用語が多すぎて、とっかかりがない。哲学の素養が全くないので、web検索してわかった気になっても、すぐ頭から抜けてしまう。哲学の訳本はもちろん、解説書でも、難解な用…

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沖田×華『不浄を拭うひと』-表現の幅が広くて、読者を魅了してやまない

不浄を拭うひと

前々回(『潜入・ゴミ屋敷 孤立社会が生む新しい病』)、前回(『汚部屋掃除人が語る 命が危ない部屋』)と、ゴミ屋敷、特殊清掃についての本をとりあげたが、特殊清掃といえば、こちらも外せない『不浄を拭うひと』について書いてみたい。作者は、…

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イ・ミンギュ『「後回し」にしない技術』-自分なりの事前措置戦略は有効か!?

「後回し」にしない技術

アマゾンのKindle Unlimitedに入っていたので、『「後回し」にしない技術』読了。物事が続かないのが、悩みのタネだ。三日坊主ならまだましで、1日だけとか、はては「明日はやる」と夢想するだけとか、それくらい、やらない。こ…

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おがたちえ『汚部屋掃除人が語る 命が危ない部屋』-超ド級の汚部屋エピソードが満載

汚部屋掃除人が語る 命が危ない部屋

前回の(『潜入・ゴミ屋敷 孤立社会が生む新しい病』)に引き続き、ゴミ屋敷のお話。前回はノンフィクションの文章でしたが、こちらは コミックエッセイ。ゴミ屋敷片付け・特殊清掃専門会社「まごのて」のみなみさんの体験を元に、漫画家のおが…

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笹井恵里子 『潜入・ゴミ屋敷 孤立社会が生む新しい病』-あまりの破壊力に思わず掃除がしたくなる!?

潜入・ゴミ屋敷 孤立社会が生む新しい病

『潜入・ゴミ屋敷 孤立社会が生む新しい病』読了。今回はマンガではなくノンフィクション。著者の笹井先生が、 生前・遺品整理会社の作業員として「ゴミ屋敷の整理・清掃作業」に体当たりで潜入した渾身のルポルタージュ。帯には、「こんな家に…

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ささやななえ『化粧曼荼羅』-恐怖は日常のすぐ隣に紛れ込んでいるのかもしれない

化粧曼荼羅

前回(「ささやななえ『霊送の島』-民俗学テイストのホラー」)に引き続き、ささやななえ(現在は、ささやななえこに改名)先生の『化粧曼荼羅』を読み返し。管理人が持っている、あすかコミックスは、前後編の2冊セット。『化粧曼荼羅』の他、『オシラ…

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ささやななえ『霊送の島』-民俗学テイストのホラー

ささやななえ先生の『霊送の島』を読み返し。読み方は、「れいそう」ではなく「たまおくり」の島。今は、ささやななえこにお名前が変わっているが、以前は、ささやななえのお名前で書いていらして、その時代のマンガ。あすかコミックスの初出は、…

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たつき諒『私が見た未来 完全版』-夢日記に描かれた予知夢の内容とは!?

私が見た未来 完全版

『私が見た未来 完全版』読了。作者は、たつき諒先生。センセーションを巻き起こした一冊なので、ご存じの方も多いと思われる。一応経緯を書くと、1999年に出版された『私が見た未来』の表紙の一部に、「大災害は2011年3月」と書か…

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小林薫『強制除霊師・斎 女系家族』-呪われた家/婚家に次々と不幸が襲う

強制除霊師・斎 女系家族

前回に引き続き、『強制除霊師・斎』シリーズ『女系家族』読了。実在のドSな霊媒師、”斎”シリーズ。作者は、小林薫先生。この斎さん、霊能力はメチャ高く、聞き分けのない霊は問答無用で、強制除霊。超クールでカッコよく、だけど、猫には…

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