小林薫『強制除霊師・斎 女系家族』-呪われた家/婚家に次々と不幸が襲う

前回に引き続き、『強制除霊師・斎』シリーズ『女系家族』読了。
実在のドSな霊媒師、”斎”シリーズ。作者は、小林薫先生。
この斎さん、霊能力はメチャ高く、聞き分けのない霊は問答無用で、強制除霊。
超クールでカッコよく、だけど、猫には赤ちゃん言葉話しかけるほどメロメロ。
すごく悲しく残念なことに、斎さん、ご病気のため存命ではないので、このシリーズ終わっちゃうのかなと思ってました。
でも小林薫先生のご尽力により継続するみたいで、嬉しい。
斎さん亡き後は、斎さんが作っていた相談記録ノートを元に、小林先生が依頼者へメールや電話取材をして、それを元にマンガを描いてくださっているのだとか。
あとがきまんがで「どんな話をしたんだろう」「知りたい、そして描きたい」と小林先生が心境をつづっていますが、私たち読者も、斎さんの活躍を「もっと知りたい、そして読みたい」のです!!
ありがと~小林先生!!(涙)
斎さんに相談したことがある方で作品化可能な方は情報お寄せくださいとのことですので、心当たりのある方は、ぜひ情報を小林先生まで送ってあげてくださいませ。
そして、その貴重な体験を共有させてもらえれば嬉しいです。
『女系家族』では、斎さんが巫女姿にコスプレ(?)して某アイドルグループのDVDに出演、霊視と怪談話を披露していた過去が明かされるなど、盛りだくさんです。
わ~、このDVD、観てみたい!!どのアイドルグループだろうっっ??
タイトルにもなっている『女系家族』は、婿入りした婚家に、次々と不幸が襲うお話。男の子は生まれないし生まれても育たない、残った女もみんなどこかおかしいという、いわくつきの呪われた家。この婿さんは、離婚したため難を逃れますが、「呪われた家」に残された娘ちゃんは果たして。
やっぱり人に恨みを買うことはしちゃいけないんだな~と、つくづく考えさせられます。
斎さんがときにクールに、ときにド迫力で、霊に対峙していく姿、しびれます。