マンガや本を読んで思ったことなど書いています

カテゴリー:マンガ

雨宮鬱子『証券会社で働いたらひどい目にあった』-証券会社に入社した新入社員がパワハラで退職するまで

証券会社で働いたらひどい目にあった

雨宮鬱子先生の『証券会社で働いたらひどい目にあった』読了。タイトルからも分かる通り、証券会社がどんなにブラックなのかが詳細に描かれたコミックエッセイ。体育会系の根性論が横行し、上司や先輩には絶対服従を強いられる。上司によ…

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川崎苑子『土曜日の絵本』-失われた子どもの時間を一時、取り戻せるような本

土曜日の絵本

先日紹介した、川崎苑子先生の『りんご日記』に引き続き、同じく川崎先生の『土曜日の絵本』再読。手持ちの文庫版の初出は、『週間マーガレット』1979年になっている。リアルタイムでは読んでなくて、大人になって読んで、その優しい世界観に…

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川崎苑子『りんご日記』-おっちょこちょいであわてん坊、ズボラで横着。愛すべく我らがりんご

りんご日記

川崎苑子先生の『りんご日記』再読。子どもの頃行っていた床屋に、他のマンガ雑誌と一緒に『週間マーガレット』が何冊も置いてあって、順番を待ってる間、むさぼり読むのが楽しみだった。もちろんお目当ては、川崎苑子先生の『りんご日記』と『あ…

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伊東しおり『新米納棺師しおりの最後のはじめまして』-遺族の心の負担をも軽くする仕事

新米納棺師しおりの最後のはじめまして

コミックエッセイ『新米納棺師しおりの最後のはじめまして』を、マンガアプリ「ピッコマ」で読むのを楽しみにしている。伊東しおり先生の自叙伝的マンガだ。納棺師とは、亡くなった方の身体をきれいに整え、ご遺体を棺に納める人のこと。…

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的野アンジ『僕が死ぬだけの百物語』-入れ子構造で綴られる不気味なホラー・ミステリー

僕が死ぬだけの百物語

的野アンジ先生のホラー・ミステリー『僕が死ぬだけの百物語』の更新を、毎回楽しみにしている。「サンデーうぇぶり」というマンガアプリを使って、無料で読んでいる。教室の窓から大きく身を乗り出して、下をのぞき込むユウマくん。同級生(?)のヒ…

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沖田×華『はざまのコドモ 息子は知的ボーダーで発達障害児』-周囲の理解が進むことを願わずにはいられない

はざまのコドモ

『はざまのコドモ 息子は知的ボーダーで発達障害児』を再読。作者は、ご自身もアスペルガーの沖田×華先生。ギャグからシリアスまで、ふり幅が広く、大好きな作家さんだ。『はざまのコドモ』は、×華先生のアシスタントの君(きみ)さんと、その…

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千明初美『千明初美作品集「ちひろのお城」』-少女の繊細な心の機微が描かれた作品

千明初美作品集「ちひろのお城」

千明初美先生の「ちひろのお城」を再読。70年代のりぼんに掲載されていた千明先生の作品を集めたもので、復刊ドットコムから2017年に復刻された。漫画家の高野文子先生が企画・監修。子どもの頃の愛読書は、『りぼん』と『なかよし』。夢中…

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やまぐちみづほ『明日食べる米がない! ~親が離婚したら、お金どころか、なーんにもなくなりました!!』-超ヘビーな絶対貧困物語

明日食べる米がない!

『明日食べる米がない! ~親が離婚したら、お金どころか、なーんにもなくなりました!!』読了。作者は、やまぐちみづほ先生。可愛らしい画風から、明るくライトなビンボー暮らしのコミックエッセイなのかと思ったら、超ヘビーな絶対貧困のお話…

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あしべゆうほ『デイモスの花嫁』-人間の愚かしさ、怖ろしさのコレクション

デイモスの花嫁

今日は、あしべゆうほ先生の『デイモスの花嫁』、再読。原作は、池田悦子先生。『クリスタル☆ドラゴン』と共に、昔から大好きだったホラー・ファンタジーマンガ。兄妹で愛し合うという禁忌を犯した為に、ゼウスより天界から追放され悪魔になった…

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坂田靖子『マーガレットとご主人の底抜け珍道中』-屈託のない奥さんと慌てん坊のご主人の心あたたまる物語

マーガレットとご主人の底抜け珍道中

坂田靖子先生の『マーガレットとご主人の底抜け珍道中』を再読。ハヤカワ文庫JAは、旅情篇と望郷篇の全2巻だ。坂田先生の作品の中でも、とりわけ気に入っている作品。友人と些細なことで喧嘩した。貸していた数冊のマンガ本の中に、こ…

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