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たちいりハルコ『ピコラ・ピコラ』-おバカだけど愛嬌があって憎めない巨大インコ、ピコラ

ピコラ・ピコラ

たちいりハルコ先生のギャクマンガ『ピコラ・ピコラ』を再読。
とは言っても、手元にあるのは、フラワーコミックス3巻と5巻のみ。初版は、3巻が昭和55年、5巻が57年になっている。

管理人が子どもの頃、絶大な人気があった『ピコラ・ピコラ』。そして人気を二分していた、同じくたちいり先生の『パンク・ポンク』。

『パンク・ポンク』は、学習雑誌に載っていて、親に買ってもらえていたので、問題なく読めたが、『ピコラ・ピコラ』は『週刊少女コミック』に連載されていた。
当時のお小遣いでは、買えるマンガ本には限りがあり、そのうち買おうと思っているうちに絶版に。

読んでない巻を読んでみたいと思うが、フリマでもめったに出品されないし、出ても相当な高値がついているので、なかなか手が出ない。

おバカだけど愛嬌のある、黄緑色の巨大インコのピコラと、その飼い主コミイ。そこにコミイのボーイフレンドのルネ、コミイの伯母のアラヤダおばさん、あひるのスミレちゃん、犬のジョセフィン、イネカリ、ホゲ、ポケ、ミズラが加わって、毎度騒ぎを引き起こす。

ピコラは、ちゃんと言葉も話せるが、インコなので、何かというと「プギ」「プギ~~ッ」「プギャ~」を連呼!!
嬉しいときも、とぼけるときも、落ち込んだときも、コミイに意地悪されて抗議するときも、「プギ」「ブギャ~」!!
この鳴き声とくるくる変わる表情が、ピコラの魅力だ。

ちなみに巨体うさぎ、パンクの鳴き声は、「ムチャ~」。
パンクとピコラ、それぞれ味があって、憎めない。

お気に入りのキャラは、「あらヤダ~」が口癖のアラヤダおばさん。巨体の持ち主で、図々しく意地汚い。
隙あらば、ピコラやコミイにたかろうと虎視眈々と狙っている。
いい女を気取るが、言い寄ってくるのは、オスのクマばかり。
アラヤダおばさんには、何度笑わせてもらったかわからない。

規制の厳しくない昭和のマンガ、下ネタやちょっとお下劣な表現もあるが、そこも含めてツボだった。
いつか全巻制覇したい。電子書籍版出ないかな。
『パンク・ポンク』は、電子書籍版が出ているので、読み返したい方はそちらをどうぞ。

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