アーカイブ:2022年 6月
川崎苑子『りんご日記』-おっちょこちょいであわてん坊、ズボラで横着。愛すべく我らがりんご

川崎苑子先生の『りんご日記』再読。子どもの頃行っていた床屋に、他のマンガ雑誌と一緒に『週間マーガレット』が何冊も置いてあって、順番を待ってる間、むさぼり読むのが楽しみだった。もちろんお目当ては、川崎苑子先生の『りんご日記』と『あ…
詳細を見る伊東しおり『新米納棺師しおりの最後のはじめまして』-遺族の心の負担をも軽くする仕事

コミックエッセイ『新米納棺師しおりの最後のはじめまして』を、マンガアプリ「ピッコマ」で読むのを楽しみにしている。伊東しおり先生の自叙伝的マンガだ。納棺師とは、亡くなった方の身体をきれいに整え、ご遺体を棺に納める人のこと。…
詳細を見る的野アンジ『僕が死ぬだけの百物語』-入れ子構造で綴られる不気味なホラー・ミステリー

的野アンジ先生のホラー・ミステリー『僕が死ぬだけの百物語』の更新を、毎回楽しみにしている。「サンデーうぇぶり」というマンガアプリを使って、無料で読んでいる。教室の窓から大きく身を乗り出して、下をのぞき込むユウマくん。同級生(?)のヒ…
詳細を見る沖田×華『はざまのコドモ 息子は知的ボーダーで発達障害児』-周囲の理解が進むことを願わずにはいられない

『はざまのコドモ 息子は知的ボーダーで発達障害児』を再読。作者は、ご自身もアスペルガーの沖田×華先生。ギャグからシリアスまで、ふり幅が広く、大好きな作家さんだ。『はざまのコドモ』は、×華先生のアシスタントの君(きみ)さんと、その…
詳細を見る千明初美『千明初美作品集「ちひろのお城」』-少女の繊細な心の機微が描かれた作品

千明初美先生の「ちひろのお城」を再読。70年代のりぼんに掲載されていた千明先生の作品を集めたもので、復刊ドットコムから2017年に復刻された。漫画家の高野文子先生が企画・監修。子どもの頃の愛読書は、『りぼん』と『なかよし』。夢中…
詳細を見るやまぐちみづほ『明日食べる米がない! ~親が離婚したら、お金どころか、なーんにもなくなりました!!』-超ヘビーな絶対貧困物語

『明日食べる米がない! ~親が離婚したら、お金どころか、なーんにもなくなりました!!』読了。作者は、やまぐちみづほ先生。可愛らしい画風から、明るくライトなビンボー暮らしのコミックエッセイなのかと思ったら、超ヘビーな絶対貧困のお話…
詳細を見るあしべゆうほ『デイモスの花嫁』-人間の愚かしさ、怖ろしさのコレクション

今日は、あしべゆうほ先生の『デイモスの花嫁』、再読。原作は、池田悦子先生。『クリスタル☆ドラゴン』と共に、昔から大好きだったホラー・ファンタジーマンガ。兄妹で愛し合うという禁忌を犯した為に、ゼウスより天界から追放され悪魔になった…
詳細を見る坂田靖子『マーガレットとご主人の底抜け珍道中』-屈託のない奥さんと慌てん坊のご主人の心あたたまる物語

坂田靖子先生の『マーガレットとご主人の底抜け珍道中』を再読。ハヤカワ文庫JAは、旅情篇と望郷篇の全2巻だ。坂田先生の作品の中でも、とりわけ気に入っている作品。友人と些細なことで喧嘩した。貸していた数冊のマンガ本の中に、こ…
詳細を見る楳図かずお『漂流教室』-極限状態で繰り広げられる子どもたちの人間ドラマ

楳図かずお先生の『漂流教室』を再読。以前に読んでいるので、結末は知っているのだが、マンガアプリの「さんでーうぇぶり」で、隙間時間に読み始めたらとまらなくなり、毎日少しずつ読み進め、結局最終話まで読んでしまった。ドラマ化もされたの…
詳細を見る和田慎二『大逃亡』-『スケバン刑事』の原点ともいうべきアクションマンガ

今日は、和田慎二先生の『大逃亡』を再読。手元にあるマーガレットコミックスの初出は、昭和49年の『別冊マーガレット』になっている。和田先生は、子どもの頃大好きだった漫画家。『銀色の髪の亜里沙』『超少女明日香』『スケバン刑事』『…
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